4月25日、原子力保安院・東京電力は外国の記者向けに福島第一原発についての会見が行われたが外国人記者は誰一人として会場にいないという状況になった。
外国の記者に対する保安院と東電の会見には、最近、記者1人、説明側10人ということが続いたという。
今回の会見で外国人記者が誰も取材をしていないということは、原子力保安院・東京電力の情報に価値がないと判断されたといっても過言ではないだろう。
すなわち海外から見た日本の原発事故の情報は不透明なものであり、日本の情報開示の方法などに変更が迫られるかもしれない。
また中央大学の武田邦彦教授は『外人は来ない保安院・東電の会見』と題し、
『外国の記者を相手にした保安院と東電の会見には、最近、記者1人、説明側10人ということが続いたが、4月25日、ついに誰も記者は来なかった。
無人の記者席に向かって、「誰もいないのに」説明をするという非人間的なことをする保安院の役人の姿が印象的だった。
海外では福島原発の事故についての関心は強い.関心が強いので、保安院や東電の記者会見に出ても、ウソを教えられるので、聞いても意味が無いのだ。
日本人として哀しい。
日本人の記者会見は相変わらず盛況だ. 事実と違うことを聞いても政府の言うことなら「黒も白」なのだろう。
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ところで、時々、日本社会には「悪魔の言葉」が出てくるが、
「自分だけ生きようとは思わない」
という驚くべき言葉がはやっているらしい。そしてマスクをしたりして放射線に対して防御している人に、
「あいつは自分だけ生きようとしている」
と非難すると言う.
今の状態が「放射線が強く、生きるのが難しい」と思うなら、防御したり、避難したりするべきで、自分で危ないと思っているのに、子供を道連れにするというのはどういうことだろうか?
なぜ、放射線が強い地域でも防御しないのか、少し理解できたような気がするが、自爆するなら自分だけがして欲しい。
「あいつは自分だけ」というところが、残酷で感心しない言葉である.(平成23年4月26日 午前11時 執筆)武田邦彦』とHPで綴っている。
現在も風評被害・買占めなど不透明な情報による問題が起こっている。こういった問題に対して「知っていることを知っている」だけではなく「知らないことを知っている」ということも認識することが重要だ。