英BFI発行の「サイト&サウンド」誌が、10年に1度実施する「史上最高の映画」アンケートの2012年版投票結果が発表されました。評論家選出の第1位にアルフレッド・ヒッチコック監督の「めまい」、映画監督選出の第1位に小津安二郎監督の「東京物語」が選ばれましたが、一部の著名監督が票を投じた作品のリストが明らかになりました。
挙げられた作品は、どれもこれも名作揃い。「8 1/2」は、ウッディ・アレン、マーティン・スコセッシ、ギレルモ・デル・トロの3人の監督が選んだ作品となりました。
投票した358人の映画監督のうち、5人のベスト作品リストは以下のようになっています。
ウッディ・アレン
「自転車泥棒」(48/ビットリオ・デ・シーカ)
「第七の封印」(57/イングマール・ベルイマン)
「市民ケーン」(41/オーソン・ウェルズ)
「フェリーニのアマルコルド」(74/フェデリコ・フェリーニ)
「8 1/2」(63/フェデリコ・フェリーニ)
「大人は判ってくれない」(59/フランソワ・トリュフォー)
「羅生門」(50/黒澤明)
「大いなる幻影(1937)」(ジャン・ルノワール)
「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」(72/ルイス・ブニュエル)
「突撃」(57/スタンリー・キューブリック)
フランシス・フォード・コッポラ
「灰とダイヤモンド」(58/アンジェイ・ワイダ)
「我等の生涯の最良の年」(46/ウィリアム・ワイラー)
「青春群像」(53/フェデリコ・フェリーニ)
「悪い奴ほどよく眠る」(60/黒澤明)
「用心棒」(61/黒澤明)
「雨に唄えば」(52/スタンリー・ドーネン&ジーン・ケリー)
「キング・オブ・コメディ(1983)」(マーティン・スコセッシ)
「レイジング・ブル」(80/マーティン・スコセッシ)
「アパートの鍵貸します」(60/ビリー・ワイルダー)
「サンライズ」(27/F・W・ムルナウ)
マーティン・スコセッシ
「8 1/2」(63/フェデリコ・フェリーニ)
「2001年宇宙の旅」(68/スタンリー・キューブリック)
「灰とダイヤモンド」(58/アンジェイ・ワイダ)
「市民ケーン」(41/オーソン・ウェルズ)
「山猫」(63/ルキノ・ビスコンティ)
「戦火のかなた」(46/ロベルト・ロッセリーニ)
「赤い靴」(48/マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー)
「河(1951)」(ジャン・ルノワール)
「シシリーの黒い霧」(62/フランチェスコ・ロージ)
「捜索者」(56/ジョン・フォード)
「雨月物語」(53/溝口健二)
「めまい」(58/アルフレッド・ヒッチコック)
クエンティン・タランティーノ
「続・夕陽のガンマン」(66/セルジオ・レオーネ)
「地獄の黙示録」(79/フランシス・フォード・コッポラ)
「がんばれ!ベアーズ」(76/マイケル・リッチー)
「キャリー」(76/ブライアン・デ・パルマ)
「バッド・チューニング」(93/リチャード・リンクレイター)
「大脱走」(63/ジョン・スタージェス)
「ヒズ・ガール・フライデー」(40/ハワード・ホークス)
「ジョーズ」(75/スティーブン・スピルバーグ)
「課外教授」(71/ロジェ・バディム)
「ローリング・サンダー」(77/ジョン・フリン)
「恐怖の報酬」(77/ウィリアム・フリードキン)
「タクシードライバー」(76/マーティン・スコセッシ)
ギレルモ・デル・トロ
「フランケンシュタイン(1931)」(ジェームズ・ホエール)
「怪物団 フリークス」(32/トッド・ブラウニング)
「疑惑の影」(43/アルフレッド・ヒッチコック)
「グリード」(25/エリッヒ・フォン・シュトロハイム)
「モダン・タイムス」(36/チャールズ・チャップリン)
「美女と野獣(1946)」(ジャン・コクトー)
「グッドフェローズ」(90/マーティン・スコセッシ)
「忘れられた人々」(50/ルイス・ブニュエル)
「吸血鬼ノスフェラトゥ」(22/F・W・ムルナウ)
「8 1/2」(63/フェデリコ・フェリーニ)
夏休みも残すところ10日ほどですが、学生さんはこの夏「史上最高の映画」を楽しんでみてはいかがでしょうか。