アラブ首長国連邦のドバイには、「The World(ザ・ワールド)」と呼ばれる人工島群が建設されています。島は全部で300以上あり、ドバイでの人工諸島プロジェクトには、他にもザ・パーム、ジュメイラ・アイランズが知られています。
今回はそんな人工諸島プロジェクトの人工島がどのように造られているのかご紹介します。
この人工諸島プロジェクトは、ドバイの首長であるムハンマド・ビン=ラーシド・アール=マクトゥームの発案(2003年5月)で開始されました。 島の面積は、14,000平方メートルから42,000平方メートルまで様々で、島と島との間は100m程度あります。これらの島への交通手段はヘリコプター、水上バイク、ボートしかありません。
島群は地球の陸地を表し、上空から見ると世界地図を模している。これまでに、ビジェイ・シン、ミハエル・シューマッハ、パメラ・アンダーソンら多くの著名人が購入しました。
また、この人工島群の中には、パールズ・オブ・アラビア(Pearls of Arabia)という劇場や美術館などのテーマパークも建設中で、ここにはフェリーで行くことになります。ちなみに2008年1月現在、全体の60%が売却されています。
そんな人工島の造り方は非常に単純。船を使って砂を巻き上げて、一箇所に積み重ねることで島を形成しています。
その後、砂の島を守るために岩を使って岩礁を造り、波による島の侵食を最小限に抑えます。
非常に簡単そうに思える砂の島造りですが、実際には大量の砂を積みすぎると重さで島が崩壊する可能性があるといいます。また、砂粒が軽すぎると風邪で吹き飛ばされて島を継続して維持できないといいます。
そのため、これらの島を造るために使われた砂はペルシャ湾から運ばれてきたものだといいます。
人工島海中林