ボリビアでは、毎年行われている人間の頭蓋骨を祭る宗教的な伝統行事「ナティタス(Natitas)」が2011年11月8日に開催されました。「頭蓋骨の日」とも呼ばれているこの日、ボリビアの人々はタバコや酒、サングラス、花とコカの葉の装飾などで先祖のガイコツを飾りつけ、家族を悪霊から守ってくれるよう祈りました。
ボリビアでは古代から続いているこのナティタスは、コロンブスが新大陸を発見した以前から行われていたとされています。
基本的には、この頭蓋骨は先祖のものですが、近年、首都ラパスでは使われている頭蓋骨が墓から盗掘されて売買された他人のものだとカトリック教会から指摘されて問題にもなっています。
ボリビアでは、人間には魂が7つあると信じられており、そのうちの1つが頭蓋骨に宿っているとされています。そのため、頭蓋骨を使ったこのような儀式が行われているようです。
そのままの頭蓋骨を見ると「ぎゃっ」となってしまいそうですが、日本でも骨を仏壇に納めたりしていますから、実際は日本とそんなに変わらない風習かもしれませんね。