アップルとサムスンも注目しているデバイス専用の防水スプレー「HZO Water Blocking Technology」ですが、日本の企業も似たようなものを開発しているようです。
ダイキン工業は、薄い皮膜で効果を発揮する環境対応型の防水・防湿コーティング剤を開発しています。主に携帯電話などのプリント基板に適用される物で、フッ素系の溶剤に浸して乾燥するだけで、防水・防湿加工が終了します。また速乾性に優れており、室温で1分程で乾き、すぐに効果を発揮します。
この防水・防湿コーティング剤は、完全な防水ではなくて、生活防水のレベルを底上げするという商品だといいます。仮にデバイスを水没させてしまった場合でも、故障のリスクを軽減するということを目指しています。
フッ素ポリマーをフッ素系の溶剤に溶解させたものを製品としており、そのフッ素系の溶剤は「燃えない」「毒性が低い」「その他規制を受けていない溶剤を使っている」ということで、環境に優しい製品だといいます。
防水コーティングは、0.1~1.0マイクロメートル程の薄膜で実現されています。従来品よりも非常に薄く、スピーカーなどメッシュ上のものでも効果を発揮します。また、2012年12月頃に向けて商品化を進めています。
非常に簡単に防水機能を付加することができるため、低コストで水からガジェットを守れるようになるかもしれません。スマートフォンやデジタルカメラなどは日常生活で使うため水との接点も多いため、非常に大きな需要のある技術といえそうですね。