2月22日ブラジル北部のパラ州で、救助用のヘリコプターが着陸した直後に激しく振動を始め、バラバラになってしまうという事故が発生しました。このヘリコプターには4名が乗っており、負傷はしたものの全員が無事だったといいます。石を投げ込んだ洗濯機のようになってしまうヘリコプターをご覧ください。
上空から飛んできたヘリコプターは、着陸と同時に突然振動を始め、その力を制御できずに機体が分解してしまいます。
今回の事故は、地上共振と呼ばれるものが原因とみられており、接地のショックがメインローターに伝わり、各ブレードのバランスが一時的に崩れて振動が発生したとされています。さらに、この振動が機体に伝わり、車輪式のヘリではタイヤなどと共振し、振動が加速度的に大きくなったためここまでの崩壊を招いたようです。こういった場合には、再浮揚するかしっかりと接地することが対象法とされており、今回のように中途半端な状態が一番危険だとされています。