「BigDog」「Alphadog」など、これまでにも何度かお伝えしてきた四脚分隊支援システム「LS3」(Legged Squad Support System)と呼ばれる四脚歩行ロボットがとうとう実地訓練を開始することとなりました。このロボットは、海兵隊とDARPAからの資金援助を得てボストンダイナミクス社によって作られた自律型の四脚歩行ロボットで、実際の現場で使えるものなのかどうかがテストされます。
今回の実地試験ではテストされる機能は、400ポンド(約180kg)の荷物を積載して20マイル(約32km)の距離を燃料補給なしで移動できるか、特定の人間や対象物を追跡する能力、障害物に対応して自立的にコースを選択できるかなどが試されるといいます。
この際の移動経路は、平坦な道などではなく足場の悪い山の斜面などの悪路のようです。
また、音声認識機能の追加が検討されており、この機能が追加されれば話すようにロボットに指示が出せるほか、状況に合わせての「停止」や「お座り」も簡単にできるようになります。
今後は、アメリカの海兵隊と陸軍とも共同した試験が予定されており、今年の夏から18ヶ月間をかけて現場での実施訓練などのプラットフォーム改良試験が実施される予定となっています。
超ハイテクな「現代版ロバ」とでもいうべきロボット。動きの気持ち悪さなどが話題になっていましたが、このまま開発が進めばあと数年で戦場に投入される可能性もありそうです。