「恋人が実は血の繋がった兄妹だった」なんていうのは、小説やドラマ、漫画なんかでもよく題材とされるものですが、1億3000万人が暮らす日本では実際にはほとんど起こりえない出来事です。しかし、人口が30万人程度しかいないアイスランドでは、恋人が親類だったなんていう可能性が非常に高くなります。そこでアイスランドでは、名前を入れるだけで自分と相手の血が繋がっているかが分かるウェブサイトが恋する多くの人々に利用されています。
アイスランドでは、近親相姦となるリスクが高いため、男女がデートをする際には、お互いの出所を確かめ合うことが行われるといいます。
しかし、2人の名前を入れるだけで血が繋がっているのかが分かるこのウェブサイト「Íslendingabók」を利用すれば、カップルになってから実は血が繋がっていた、なんていう悲劇に見舞われることはなくなります。「Íslendingabók」はアイスランド・ブックという意味で、サイトには膨大な数のアイスランドの人々のデータが蓄えられています。また、このウェブサイトは10年以上前から利用されており、その起源はなんと18世紀にまで遡るといいます。
18世紀当時から、アイスランドの人々の情報は国によってデータベース化され、無料で閲覧することができました。それが、現代のニーズに合わせてではウェブサイトへと変化したといいます。
しかし、中には本来の使い方以外のユニークな利用方法が編み出されています。それは、有名人と自分との間に血縁関係の有無を調べるというものなんだそうです。
おそらくアイスランドの中学生の間では、「俺の父ちゃんの母ちゃんのいとこの嫁の娘の息子のはとこのいとこがビョークなんだぜ」みたいな、訳の分からない自慢話が繰り広げられているんでしょうね。