草間彌生といえば、日本を代表する芸術家であり、水玉をモチーフとした数々のポップな作品で有名な人物ですが、このたびオーストラリアのブリスベンにある現代美術館で行われたイベントで子供たちを使った面白い作品を制作しました。それはなんと、「部屋中子供たちの好き勝手に水玉シールを貼らせる」というもの。いったい、真っ白だった部屋はどのようになったのでしょうか。
今回制作された作品は、子供たちを壁や床、天井はもちろん、ピアノ、テーブル、イスなどあらゆるものが白い部屋に入れて、好きなように色とりどりの水玉模様のシールを貼らせるというものです。そのため、草間彌生自身はこの作品に手を入れておらず、シールは子供たちの自由な発想の元に貼られていきました。
ご覧のとおり、子供たちは好きなように思い思いの場所にシールを貼っていき、2週間も経ったころには部屋中が何千何万という水玉模様で埋め尽くされ、色の洪水が押し寄せたようなありさまとなりました。
「The Obliteration Room」と題された、この水玉の部屋のアートギャラリーは、3月12日まで展示される予定となっています。