4つジェットエンジンのついた翼を背負って空を飛ぶ「ジェットマン」として知られるスイス人の冒険家が、本物のジェット機と編隊を組んで飛行することに成功しました。この飛行は、ウイングスーツでの飛行のように滑空するのではなく、本当に空を飛んでいます。
この冒険家スイス人のイブ・ロッシーさん(52歳)は、かつて戦闘機のパイロットでした。自ら開発したジェットエンジン付きの翼を背負って飛ぶことから「ジェットマン」の呼び名で知られており、これまでフランスとイギリスの間にあるドーバー海峡を飛び越えるなど数多くの挑戦を成功させてきました。
そんな飛行機野郎は今回、ジェット機と編隊を組んでの飛行に挑戦しました。11月24日に、スイス北西部の上空でヘリコプターから飛び降りて飛行をスタート。高度1500mで、ロッシーさんの活動を支援している時計メーカーが用意した2機のジェット機が現れ、ロッシーさんは2機に近づいて均等な間隔を保ちながら10分ほど見事な編隊飛行を披露しました。なお、このジェット機を操縦していたのは、プロの曲芸飛行チームのパイロットだったそうです。
この挑戦の際のスピードは、時速220kmほどだったということです。ロッシーさんはパラシュートを使って無事に地上に降り立ち、編隊飛行を成功させたことを喜びました。