2011国際ロボット展において、産業用ロボット世界シェア1位の安川電機が開発を進めている次世代サービスロボット「SmartPal VII」を、モーションキャプチャで遠隔操作するデモンストレーションが公開されました。
今回のデモは、部屋に落ちているぬいぐるみをロボットが拾い上げて、箱に入れるという内容で、ロボットハンドの操作に、マイクロソフトのキネクト(Kinect)を利用しています。
このロボットは、人間が簡単に操作できることを前提に作られており、人間が手を動かすだけでロボット自身が考えてロボットハンドを最適に動作できるようになっています。
今回のモデルは、2007年に発表された前代の「SmartPal V」から全ての部品を見直し、大幅な小型軽量化が図られています。頭部にはパン・チルトが可能なステレオカメラと赤外線センサを、移動部にはジャイロセンサを搭載しており、環境認識機能を強化しつつ自律移動の精度を向上させています。
ロボットアームは細く軽くなっており、さらに柔らかい外皮に覆われた下には接触センサーが備え付けられたため、以前よりも安全性が向上しました。
現時点では明確なターゲットは決まっていませんが、人間の近くで働く支援ロボットへの展開を目指しています。産業ロボットからサービス用途ロボットへのシフトが進めば、扱いやすさや安全性に関する技術が有効になるとしています。