イギリスでの研究によると、日焼けマシーンには、麻薬やアルコールなどと同じような中毒性があることが分かりました。
研究者によると、日焼けが常習化し日焼け中毒者になってしまった人は自分で日焼けをやめられなくなっているかもしれないと言います。
イギリスでは年間300万人が日焼けマシーンを利用していますが、若い女性が皮膚ガンを発症する割合が過去30年で4倍になっており年間370人が発症し、そのうち100人が死亡していることから問題は深刻化しています。
こういったことから日焼けマシーンに対する批判は大きくなっていますが、テキサス州ダラスの研究者は、利用者が美容上の理由から日焼けマシーン利用するのでなく、日焼けマシーンの紫外線によって脳の一部が活性化されることで日焼け中毒になり日焼けをやめられなくなっている可能性があることを指摘しています。
研究者は日焼けマシーン利用者に10分間の日焼けを2回してもらい、日焼け中に流れる脳の血流を測定する実験を行いました。また、実験の中で被験者には気づかれないように、1回目の日焼けでは通常通り、2回目の日焼けでは紫外線をカットしました。
この結果、日焼けをするとタバコや酒、麻薬などの中毒者と同じように、脳の”報酬”に関する特定の部位の血流が増加することが分かりました。
また、紫外線ありの日焼けを受けた場合は”日焼けをしたい”という欲望は少なくなり、紫外線なしの日焼けを受けた場合は”日焼けをしたい”という欲望が少なくなりませんでした。
肌が白い人が多いイギリスでは、肌が黒いと健康的に見られることから日焼けをする人が多いようです。
しかし、日焼けによって多くの人が死んでいるため笑い事では済まされません。日本でも、日焼けマシーンで真っ黒の人がいますが、もしかすると中毒者なのかもしれませんね。