2ヶ月以上にわたる反政権デモに揺れるウクライナの首都キエフで、ヘルメットに目出し帽、防弾チョッキ姿のデモ隊の青年が、機動隊とにらみ合いが続くバリケード近くの路上で恋人女性の前にひざまずき、拡声器を使ってプロポーズしました。
プロポーズの舞台となったのはデモ隊が泊まり込みを続ける独立広場。
凍える寒さの中、極右連合「右セクター」の活動家の男性は1日夜、交際歴1年半の恋人の前にひざまずくと赤い小箱から指輪を取り出し、結婚してほしいと拡声器でプロポーズしました。感激した女性がうなずいて目出し帽を脱ぎ、笑顔で未来の夫に口づけると、見守っていたデモ参加者たちは一斉に歓声を上げ、花火や発煙筒で2人を祝福しました。
その後、女性は仲間からバラの花束を渡され、男性は「ウクライナに栄光あれ!」とスローガンを叫びました。
この男性は、プロポーズしようか迷っているときにデモが始まってしまったといい、それからプロポーズをする決心を決めたといいます。