半導体大手の米インテルが8カ国で実施した調査によると、インターネット上では言語や文化の違いに関係なく「過度な情報共有」が世界共通の迷惑の元となっていることが分かりました。この調査によると、多くの人が過剰な情報共有が情報過多を引き起こしていると考えているようです。
調査は今年に入り、日本、米国、オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、インド、インドネシアで行い、成人7087人、ティーンエイジャー(若者)1787人から回答を得ました。
その結果、約60%がオンライン上では情報が共有され過ぎていると回答。さらに半数が情報過多に圧倒されていると答え、ネット上で共有する情報が他人にどう映るか考えるべきとの回答は90%に上りました。
オーストラリアで最も不満が多かったのは、日常のささいな事までネット上に投稿されていること。インドネシアでは、みだらな言葉や暴言に対する不満が多かったといいます。
ネット上で共有される情報の多くが事実とは異なることも、世界的に見られる傾向。日本では、成人の約3割がうそを流したことがあると認め、ネット上では実生活とは別のパーソナリティを持っているとの人は55%に上りました。
多くの人が携帯端末を通じて友人や家族と情報をシェアしており、その頻度は週1回程度ですが、中国、インド、ブラジルでは約半数が毎日の習慣になっていると答えました。
自分の情報を他人と共有することに抵抗の少ない人が多いがインドでしたが、ネットへの投稿後に後悔したり、恥ずかしい思いをした経験があるという人は約40%に上っています。
便利な側面がある一方で、インターネットを使いこなすことができないのは、万国共通の悩みとなっているようです。