マウリッツ・エッシャーとは、ウッドカット、リトグラフ、メゾティントなどの版画製作でよく知られたオランダの画家です。建築不可能な構造物や、無限を有限のなかに閉じ込めたもの、平面を次々と変化するパターンで埋め尽くしたもの、など非常に独創的な作品を作り上げました。
今回は、そんなエッシャーの建築不可能なはずの構造物を3Dプリンターを駆使して作ってしまう様子と完成品をご紹介します。3次元で発生する錯視に悩まされてください。
実現不可能な構造物の再現に挑戦しているのは、イスラエル工科大学のGershon Elber教授。2次元に描かれている不思議絵を3次元モデルで再現することを試みています。
再現不可能と思われる構造物も、オブジェクトを見る角度が一定の場合には、その見えるように作られています。そのため、構造的には明らかに異様な形になるものの、再現することが可能なようです。
実際に組み立てて作ろうと思っても作ることが難しそうですが、CGをそのまま構造物にできる3Dプリンターなら案外簡単に作ることができるようですね。
部屋に置いて飾りたくなるエッシャーの不思議絵彫刻でした。