毎年8月1日に行われるパーフェクト リバティー教団 (PL) の宗教行事「教祖祭PL花火芸術」では、ラストに打ち上げられる花火はおよそ8000発の「超大型スターマイン」と表現される花火が打ち上げられます。今回は、まるで南河内一面に花火の音が地響きの様に轟き、一瞬昼のように明るくなる壮絶な花火をご紹介します。
凄まじい量の花火によって、轟音とともに空がまるで昼のように明るくなります。その様子は、もはや花火とは思えないほどです。
この「教祖祭PL花火芸術」は、初代教祖である御木徳一が晩年「自分が死んでもこの教えが世に広まるのであれば、死ぬことは世界平和のためになるから、死んだら嘆いたりせずに花火を打ち上げて祝ってくれ」と常々話していたことに始まります。徳一が死亡した後、息子であり二代教祖でもある徳近はその遺志を継ぎ、1953年、徳一と自身の故郷でもある愛媛県松山市での教祖祭で、初めて花火を打ち上げます。以後、教祖祭は大阪府富田林市の大本庁において行われるようになり、1963年には名称を「PL花火芸術」と定められました。これを契機に花火はより華やかになり、関西地方では夏の風物詩として定着しました。
また、「裸の大将」として有名な山下清画伯もこの花火を書いた絵を残しており、関西では「PL教団=花火」というイメージが定着していることから、桂米朝の落語「地獄八景亡者戯」の中にも「今、バーンと花火が上がりましたが…」「ああ、ありゃPL教」というくだりがあるほどです。