グスタフ・クリムトとは、『アデーレ・ブロッホ＝バウアーの肖像 I』『接吻』『ダナエ』 などの作品で知られる帝政オーストリアの画家ですが、2012年7月14日、グーグル検索のロゴデザインがグスタフ・クリムトの生誕150周年を記念したものに変更されました。
1862年にウィーン郊外のバウムガルテンに生まれたグスタフ・クリムト(1862年7月14日 – 1918年2月6日)は、工芸学校で石膏像のデッサンや古典作品の模写を中心とした古典主義的な教育を受けました。
1879年からは、弟エルンストおよび友人のフランツ・マッチェとともに美術やデザインの請負を始め、芸術家商会を設立。その後、モダンな作品を多数制作しました。
女性の裸体、妊婦、セックスなど、赤裸々で官能的なテーマを描くクリムトの作品は、甘美で妖艶なエロスと同時に、常に死の香りが感じられます（若い娘の遺体を描いた作品もある）。また、「ファム・ファタル」（宿命の女）というのも多用されたテーマ。『接吻』に代表される、いわゆる「黄金の時代」の作品には金箔が多用され、絢爛な雰囲気を醸し出しています。（琳派の影響も指摘される）
クリムトはかなりの数の風景画も残している。殊にアッター湖付近の風景を好んで描きました。正四角形のカンバスを愛用し、平面的、装飾的でありながら静穏で、同時にどことなく不安感をもたらします。
そんなグスタフ・クリムトの生誕を記念した今回のロゴは、『接吻』をイメージした「黄金の時代」の作品のようなデザインとなっています。また、ロゴにカーソルを合わせると「グスタフ クリムト 生誕 150 周年」の文字が浮かび、ロゴをクリックすると「グスタフ クリムト」をキーワードとした検索結果が表示されます。
2012年7月14日は、モダンな芸術に大きな影響を与えた帝政オーストリアの画家グスタフ・クリムトの生誕150周年でした。
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