2012年5月18日、日本の博物学者、生物学者、民俗学者である南方熊楠の誕生145周年を記念してグーグル検索のロゴデザインが南方熊楠仕様に変更されました。
南方熊楠(1867年5月18日(慶応3年4月15日) – 1941年(昭和16年)12月29日)は、菌類学者としては粘菌の研究で知られている人物。「歩く百科事典」と呼ばれ、彼の言動や性格が奇抜で人並み外れたものであるため、後世に数々の逸話を残しています。
和歌山県に生まれ、東京での学生生活の後に渡米、後にイギリスに渡って大英博物館にはいりました。後に日本に戻って、和歌山県田辺市に居を定めました。多くの論文を著し、大学者として名を知られましたが、その生涯を在野で過ごしました。
彼の学問は博物学、特に植物学を基礎としますが、熊楠の学風は、ひとつの分野に関連性のある全ての学問を知ろうとする膨大なものであり、土蔵や那智山中にこもっていそしんだ研究からは、曼荼羅にもなぞらえられる知識の網が産まれました。
今回のグーグル検索ロゴデザインは、そんな南方熊楠の菌類研究をイメージしたものとなっており、いくつかのキノコが描かれたデザインとなっています。また、カーソルを合わせると「南方熊楠 誕生 145周年」という文字が浮かび、クリックすることで「南方熊楠」をキーワードとした検索結果が表示されます。
5月18日は、異端の学者、南方熊楠の誕生日でした。