以前、ハーバード大学が研究している柔らかいロボットをご紹介しましたが、イスラエルのワイツマン科学研究所、スイスのチューリッヒ大学、イギリスのレディング大学などが共同でタコをモデルにした柔らかいロボットを開発しています。これまで、金属などのイメージが強かったロボットですが、そのイメージは変わりつつあるようです。
ヨーロッパやイスラエルの大学、研究機関が共同で取り組んでいる「タコロボットプロジェクト」では、タコのような触手を持っているロボットの開発と新しいロボットの機構を理解することを目的としています。プロジェクトのウェブサイトによると、さまざまな自然環境で生き抜く動物と同じようなロボットを構築することで、自然から技術開発に関するインスピレーションを得ることができるとしています。
同プロジェクトでは、すでにシリコン製の足を持つタコ型ロボットの開発に成功しているといい、映像では水中を柔らかな足で歩くロボットを確認することができます。
こちらは、触手だけを動かしている様子です。シリコン製の柔らかな触手が、まるでタコの足のように動いています。
最終目標としては、自然環境の中で発生する出来事を感知し、それに対応できるタコロボットを開発することだといいます。
これまでは金属などで構築されることが多いロボットでしたが、シリコンなどの新しい素材を使うことで、これまでにない性質を兼ね備えたロボットの開発が可能になっているようです。自然を見ると、身体が硬い動物ばかりではないため、もしかすると”柔らかい”という性質は何かしらのメリットがあるのかもしれません。