イギリスの郵便配達員には昔から、ある悩みの種がありました。それは、郵便物を配達する際にその家の飼い犬に手を噛まれてしまうということです。
現在ではペットブームによって犬を飼う家も増えたため、7万人の配達員がいる中、犬に手を噛まれる事故が年間5000件も発生しています。そこで、事故を防ぐため特別製のガジェットが導入されることとなりました。
この「ポストペグ」と呼ばれるガジェットは、プラスチック製の折りたたみ定規に似ており、郵便物をはさんでドアの郵便入れにいれる道具です。ドアの向こうに郵便物を入れた後は、ひねることで郵便物だけを外します。
この道具は家の中にいる犬に手を咬まれないようにするためのものなので、庭にいる犬には対応することができません。
「ポストペグ」は導入後、イギリス各地の郵便配達員に利用され始めているようで普及が着々と進んでいます。
年間5000件もの事故が発生していることにも驚きですが、こんな簡単なガジェット1つで解決できるならもっと早くに導入すれば良かったような気もしますね。