子供の育て方によって、大人になってからのお酒の飲み方が変わってくることが研究によって明らかにされました。お酒は飲んでも飲まれてはいけません。
独立系シンクタンクの研究によると、子供時代にしっかりとしたしつけを受けていない子供は、16歳で通常の8倍以上の確率でアルコールを乱用し、34歳ではアルコール乱用率が通常の2倍になることが分かりました。また、10歳のときにしっかりとした教育を受けていない子供は、30代半ばでのアルコール乱用率が通常の2倍になることもつきとめました。
この研究は、過去40年におけるイギリス人15,000人のデータを分析したものです。
この”しつけ”や”教育”の中で子供のアルコール乱用を阻止するために一番効果的だった教育方法は、子供に対する温かさと規律を組み合わせた「厳しい愛スタイル」でした。また一番効果的でなかった教育方法は、高い水準と厳格な規律を守らせるために感情的に叱るが、明確なルールや良い悪いの境目を設定しない権威主義的な親による自由放任主義的な教育スタイルでした。
十代の子供たちが飲酒をしないようにするためには、親が子供が小さい頃から愛情をもって接し、子供が15、16歳になったらしっかりと規律を与え監督することが推奨されています。また、親は子供がお酒を飲むことを許さず、少しでも飲んだ場合にはしっかりと叱るなどの”飲酒の線引き”をすることが大切です。
日本でも、未成年の大学生が飲酒によるアルコール中毒で死亡するなどの事故が起こっています。社会が”アルコールのあり方”を再考する時期にきているのかもしれません。