2月25日、兵庫・新温泉町の諸寄漁港に生きたままのダイオウイカが運び込まれました。このダイオウイカは、なんと素潜り漁師によって捕獲されたものでした。
ダイオウイカを捕獲したのは、漁師の岡本哲雄さん。岡本さんは「8mくらいのところを潜ってサザエを採っていたら、(ダイオウイカが)4mくらいのところに、宙浮きになってましてね。生きて、ずっと泳いでいた。ヤスで突いたら、エアが入ったみたいに浮いてきましてね。それで、ロープをかけて、引っ張って帰ってきました」と話しました。
ダイオウイカが、船に引き揚げられる際、手を動かして、やや抵抗の姿勢を見せました。いったん船に引き揚げてから、次は港へ向かいました。
関係者が、総がかりでの陸揚げを行い、生きた教材に子供たちは大興奮でした。
一方、ちぎれた腕の先を手にした大人は、「(吸盤くっつきますか?)くっつきます、くっつきます。(アンモニア臭い?)臭くないです。おいしくない」などと話しました。
2014年に入り、日本海側で相次いで水揚げされているダイオウイカですが、今回のように、生きたまま捕獲されたのは、初めて。
鳥取県立博物館付属山陰海岸学習館の和田年史学芸員は「前に鳥取で揚がったやつより、デカいですね。たぶん(重さは)200kgぐらいあるんじゃないですかね」と話しました。
駆けつけた鳥取県立博物館の学芸員によると、今回、捕獲されたダイオウイカは、触腕がちぎれていなければ、全長9mはあるといいます。