世界各国の子供たちはこんな所で眠っている


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アメリカのジャーナリストChris Booth氏と写真家James Mollison氏が世界中を取材した際に撮影した「子供たちのベッドルーム」を本にした。

子供たちが眠る場所は国や地域つまり、政治的・経済的な要素によっての違いが顕著に現れている。
James Mollison氏は「私はこの本によって子供たちの不平等が是正されることを願う」と語っている。

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Lamine(12歳)はセネガルに住んでおり、男女共学のコーランを教える学校の生徒で数人の男子生徒との相部屋。
ベッドは一般的なもので足はレンガで補強されている。朝は6時に起きて学校の農場をロバで耕したりトウモロコシの収穫、午後にはコーランの勉強をする。
自由な時間は友達とサッカーをするのが好きだという。


Tzvika(9歳)はヨルダン川西岸のユダヤ人ゲットーのコミュニティであるイスラエルの和解団地に住んでいる。
テレビや新聞は禁止されていて、平均的な家族は子供が9人いるが彼は1人の姉妹と2人の兄弟がいる。
登校時間は2分で車で登校している。カリキュラムでスポーツが禁止されており、彼は図書館に毎日通い聖書を読んで楽しんでいる。
また彼はコンピュータで宗教的なゲームをするのが好きで、将来の夢はラビ(ユダヤ教の宗教的指導者兼学者のようなもの)で好きな食べ物はシュニッツェルとチップだという。


Douha(10歳)はヨルダン川西岸・ヘブロンのパレスチナ難民キャンプで両親、11人の兄弟達と暮らしている。
彼女の部屋は5人の姉妹と共有している。夢は小児科医で徒歩10分の学校に通っている。
彼女の兄モハメッドは1996年にイスラエルに対する自爆テロで23人の民間人を殺害した。その後、イスラエル軍によって家が破壊された。
彼女の部屋の壁にはモハメッドのポスターが掛かっている。


ジェイミー(9歳)はニューヨークのペントハウスに両親、妹、双子の弟と住んでおり、名門校に通う優秀な生徒だ。
余暇には柔道やスイミングをする。彼は金融の勉強が好きで、将来は父親のような弁護士になりたいと思っている。


インディラ(7歳)は両親、兄、妹とネパール・カトマンズの近くに住んでいる。彼女の家は1部屋で1つのベットとマットレスだけしかない。寝るとき子供たちはマットレスを床に敷いて皆で寝る。
彼女は3歳から近くの花崗岩の採石所で働いている。家族総出で働いているがとても貧しく、採石所では150人の子供が働いている。
彼女は1日に6時間家事を手伝い母親を支えている。学校には30分かけて徒歩で通っている。
好物はラーメンで将来はダンサーになりたいと思っている。


カヤ(4歳)は東京の小さなアパートで両親と暮らしている。彼女の寝室は衣服や人形で溢れかえっており母親は彼女の全てのドレスを作り、ドレスやコートを30着、靴やウィッグを30セットも持っている。学校へ行くときは学校の制服を着なければならない。
好きな食べ物は肉、ジャガイモ、苺、桃で将来の夢は漫画家だという。


ドン(9歳)は両親、妹、祖父と中国・雲南省に住んでいる。部屋は妹と共用だ。
自分達の土地で米やサトウキビを栽培している。彼の学校は”歩いてすぐ”の徒歩20分の所にあり、書くことや歌うことを楽しんでいる。
夜は宿題に1時間、テレビに1時間を費やしている。将来の夢は警官だ。


Roathy(8歳)はカンボジア・プノンペン郊外にあるゴミ捨て場に家を建てて暮らしており、彼のマットレスは古タイヤで作られている。
ここには5000人の人々は生活をして働いている。毎朝6時にRoathyを含む数百人の子供達は地元の慈善団体から与えられるシャワーを浴びてからリサイクル会社に売られる缶やペットボトルの清掃作業にとりかかる。
多くの場合、朝食がその日唯一の食事となる。


Thais(11歳)はブラジル・リオデジャネイロで両親、妹と暮らしている。ベッドは妹と共有している。
「City of God」(神の街)はギャングの抗争や薬物が流行っている悪名高い場所でその近くに住んでいる。
「City of God」(神の街)は2002年の映画で有名になり大きな変化が起こっている。
彼女はFelipe Dylonというポップシンガーのファンでポスターを壁に飾っている。将来の夢はモデルだという。


Nantio(15歳)はケニア北部のRendille族で、彼女には2人の兄弟と姉妹がいる。
家は牛フンで作られておりテントのようなドームでプラスチックで間仕切りがされていてそれが小さな部屋となっている。
彼女の仕事は薪割り、水汲み、ヤギの世話だ。数年前から学校に通っていたが進学を断念した。
彼女は結婚相手の戦士が欲しい。今も彼氏がいるがRendille族の習慣では結婚前に数人のボーイフレンドがいることは珍しくないという。
結婚するためにまず彼女は割礼を受けなければならない。


ジョーイ(11歳)は両親、姉とアメリカ・ケンタッキー州に住んでいる。父親が行うハンティングに定期的について行く。
彼は散弾銃を2丁とクロスボウを持っており初めての獲物は7歳の時に仕留めた鹿だ。銃に疲れた彼は次のシーズンはクロスボウでハンティングしようと考えている。
彼はアウトドアライフを愛し、大人になっても狩りを続けるという。家の料理は常に狩った獲物の肉が出され、彼はスポーツのためだけのハンティングには賛成していない。
禁猟期は学校に通い、ペットのトカゲのリリーとテレビを見て楽しんでいる。

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