アメリカのミネソタ州にある高校に美術教師として勤務いるグレゴリー・ユークリッドさんは、昼休みを利用してホワイトボードに墨汁を使った水墨画を描きます。しかしこの絵、昼休みが終わると消されてしまうといいます。
アーティストでもあるグレゴリーさんは、ストレスを発散させるために絵を描き始めたといいます。そのため絵を描くのに使われる道具は、墨汁、ホワイトボード消し、ペーパータオル、スプレーボトル、ブラシなど学校に教室にあるものだけです。
そんな具合にして描かれた水墨がですが、そのあまりの完成度に生徒たちは驚愕。グレゴリーさんが絵を消そうとすると、それをやめさせようとする生徒が現れるほどでした。
しかしグレゴリーさんは、複製品や模造品が溢れかえる現代ではオリジナルが大切だといい、複製品に満足できる人はそれでいいが、一度オリジナルを見ればそれが壊されることでオリジナルの大切さが分かるはずだといいます。
グレゴリーさんは、ホワイトボードに描いたような作品を発表しており、博物館の展示、販売を行っているといいます。またアメリカ合衆国のフォーク・ロックバンド「ボン・イヴェール」が発表したグラミー賞受賞アルバム『ボン・イヴェール』のジャケットを飾ることになりました。