チップ・キッドは本を表紙では判断しません。本を体現する表紙を作るのです。それもお茶目なユーモアをもって。TED2012で一番可笑しかったこの講演で、彼は表紙デザインの芸術と深い思索を披露しています(チー・パールマンとデビッド・ロックウェルがゲストキュレーターを務めたTED2012のセッション「デザインスタジオ」から)。
チップ・キッドは、グラフィックデザイナーとしてこれまでに多くの本の表紙をデザインしてきました。そしてブックデザインでは、本の第一印象を読者に与えることが求められるといいます。また、自身のデザインが『ジュラシックパーク』に使われるまでの過程を始めとしたさまざまな例を、面白おかしく説明してくれます。
さらに話は電子書籍まで及び、ブックデザインから本というものの本質に迫っていきます。
電子書籍と紙の書籍については賛否両論あり、その便利さや素晴らしさはうんざりするほど語られてきましたが、”表紙”に注目してみると、また違った本の楽しみ方を発見することができるかもしれませんね。