フィリピン南西部にあるパラワン島は、熱帯雨林に覆われた山岳地帯が島の大半を占め、手付かずの自然が多く残る秘境スポットだ。もし、動物や昆虫の生態系が未だ多く残るこの島をあなたが訪れたなら、この度新種として発見された「紫色のカニ」を見ることができるかもしれない。
発見したのは独ゼンケンベルク動物学博物館に勤務する研究員。大きさは最大種でも5.3cm×4.18cmと小柄なカニで、枯れた草葉や小動物の死骸などを食べながら、岩の影や川底に生息している。
成長過程すべてにおいて淡水環境を必要とするため、他の島に種が広がらなかったのではないかと言われている。
せっかく発見されたこの紫カニだが、すでに周辺のニッケル鉱山採掘活動によってこのカニに必要な淡水が汚れ、生態が危機にさらされている。
via:LIFIDEA.net