上半身裸で抗議活動を行うことで有名なウクライナの女性権利団体「FEMEN」が、ウラジーミル・プーチン首相が当選を決めたロシア大統領選で投票妨害をしていたことが明らかとなりました。「FEMEN」のメンバーは、ロシア・モスクワの投票所内でトップレスになり暴れまわったようです。
ロシア大統領選でプーチン首相が夫人と投票を行ったモスクワ市内の投票所で4日、上半身裸になって「プーチンは泥棒だ」などと叫んだウクライナ国籍の女3人がその場で警官に拘束されました。ロシア主要メディアが伝えました。
警察当局によると、3人は裸になって政治的なスローガンを叫ぶウクライナの組織「FEMEN」のメンバー。首相が投票を終えた20分後、メディア関係者を装って投票所に入った後に衣服を脱ぎ、叫び声を上げたといいます。3人の胸や背中には「プーチンの代わりに私が(投票用紙を)盗む」などと書かれていました。
ペスコフ首相報道官は「これが法律違反でなければ、私は拘束しなかったのだが」とコメントしました。また、今回の選挙の結果、ウラジーミル・プーチン首相が約64%の票を獲得、4人の対立候補に大差をつけて当選を決めました。
4日深夜(日本時間5日未明)、クレムリンに近い広場で開かれた支持者集会にメドベージェフ大統領を伴い登場し、目に涙を浮かべながら「我々は公正な戦いに勝った」と勝利宣言をしました。
「FEMEN」お得意のおっぱいを出すことで世界中の注目を集める手法は健在のようです。今回の騒動でも、多くのメディアがニュースにすることとなりました。
それにしても、ペスコフ首相報道官のジョークがなかなか面白いですが、ロシアにもうまい冗談を言える人がいたんですね。