以前ご紹介した世界初のセックスが学べる学校「AISOS」がオーストリアに誕生するというニュースですが、このニュースが実は世界中のメディアに仕組まれた嘘だったことが明らかとなりました。イギリス、アメリカ、オーストラリアなど世界各国の複数のメディアがまんまと引っ掛かった今回の偽情報を仕掛けたのは、オーストリアの行動派政治グループ「TheBirdBase」でした。
もちろん校長先生のYlva-Maria Thompson氏も嘘。彼女も仕掛け人の1人だったようです
「TheBirdBase」は、学校の授業料やレッスン料などの事細かなストーリーまでを全て捏造して、メディアに公表しました。これに、世界各国のメディアが食いつき、見事、一本釣りに大成功したようです。
この団体は、今回の件以外にも11月にフランツ・カフカの小説を使ったイタズラを仕掛けていたようで、この際にはドイツとオーストリアのメディアが見事に引っ掛かったようです。
「TheBirdBase」からは、「このウィーンに作られるとされていた新しいSEX学校は、私たちがつくりあげた架空のものです。そして見事に世界中の新聞の大きな見出しやたくさんのコメントなどをいただきました。この世界へのエコー報道は大変に影響力がありました。そして私たちの存在を広めてくれました。私たちはただ多くの人に重要なことを伝えたかったんですよ。将来、これからも私たちはより良い年金や学校のシステムの変化を政府に要求していくつもりです。・・・SEX学校と何の関係があったって?そんなの簡単な話です。もし政治が年金恩給者に対してより良い行動ができないのなら、私たちに残された道は一つ。より多くの子供を作ること。もっとSEXをしてほしいってことですね。つまり、多くの後継者が必要って考えたんですよ。私たちはまさにいま、政治の変化とその答えが欲しいんです。政府は長い間沈黙を保ってる場合じゃありません。私たちの言っていたSEX学校みたいにね。私たちが伝えたかったのは、簡単に目の前にあることばかりを信用しないでほしいってこと!みなさんにしっかり真実を自分で見定められるようになってほしいんです!共にこうやって大きな行動することはできるんです!これで政治だって変えられるかもしれない!」という意図が、メディアへ送られた手紙から明らかとなりました。
今回、この学校への参加申し込み者数は600人以上にのぼったということで、申し込みはオーストリア周辺の国だけでなく、中国、日本、ロシア、カナダ、アメリカなどからも寄せられたようです。
刺激的で面白い話題が、大きなメディアに取り上げられてしまうと、連鎖的に偽情報が拡散してしまう良いお手本となった今回の事件。一番の被害者は、真剣に悩んだ末に申し込みを行った600人に違いありません。