東南アジアに位置するミャンマー・サイゴンの街角で撮影された映像なんだそうですが、どろどろの汚ったらしい筆をチョチョチョチョっと動かすだけで素晴らしい風景画を描いてしまいます。
ハケのような筆やナイフなどを使って、独特な絵の描き方をするストリートアーティスト。最初は「こんなのでちゃんとした絵になるの?」と思ってしまいますが、ナイフなどを使ってラインを入れていくと、みるみるうち滲んだ絵の具が陰影となり美しい川と木が浮かび上がってきます。
出来上がった絵画には、小船が浮かび庵が建つ湖に続く小道と大木が浮かび上がっています。水墨画にも似た雰囲気を醸しだす絵は、たった数分で描かれたとは思えない繊細さと美しさを兼ね備えています。これだけの絵が描けるなら、道じゃなくてアトリエで絵を描く日もそう遠くないでしょう。