いつも面白いデザインでユーザーを楽しませてくれるグーグル検索のデザイン変更ですが、今回はフランソワ・トリュフォーの生誕80周年を記念して「フランソワ・トリュフォー」仕様になりました。ヌーヴェルヴァーグを代表する映画監督の1人して知られるフランソワ・トリュフォーについてご紹介します。
フランソワ・トリュフォーは、本名をフランソワ・ロラン・トリュフォーといい『大人は判ってくれない』『アメリカの夜』『終電車』『夜霧の恋人たち』『アデルの恋の物語』などを代表作に持つフランス人の映画監督です。
パリ生まれのトリュフォーは、両親の離婚から孤独な少年時代を過ごし、幾度も親によって感化院に放り込まれるような、親との関係で問題の多い少年でした。そのためか14歳の時には学業を放棄し、映画館に入り浸るようになり1947年にはシネクラブを組織し始めました。そのころ、のちに映画評論誌「カイエ・デュ・シネマ」初代編集長となる批評家アンドレ・バザンと出会い、バザンが死ぬまで親子同然の生活を送りました。その後、ザバンに影響されたトリュフォーは、長編映画『大人は判ってくれない』が大ヒットしたことでヌーヴェルヴァーグの名を広く知らしめることとなりました。
トリュフォーが広めたヌーヴェルヴァーグは、広義においては、撮影所(映画制作会社)における助監督等の下積み経験無しにデビューした若い監督達による、ロケ撮影中心、同時録音、即興演出などの手法的な共通性のある一連の作家・作品を指し、狭義ではバザンの影響を受けた若い作家たちおよび作品を指します。
この中には、ジャン=リュック・ゴダール、クロード・シャブロル、ジャック・リヴェットなどが含まれており、ヌーヴェルヴァーグが世界中の映画ファンに大きな影響を及ぼしたことが分かります。
今回のグーグル検索デザインでは、トリュフォーが海岸に立っている様子が描かれており、カーソルを合わせれば「フランソワ トリュフォー 生誕80周年」の文字が浮かび上がり、クリックすることで「フランソワ トリュフォー」というキーワードが検索されるようになっています。
トリュフォーが亡くなってから、世界中で多くの映画監督が登場しさまざまな撮影技法が生み出されてきました。そして最近の映画では、爆発やCGなどが多様されています。もちろん、そういった娯楽映画も楽しいのですが、たまにはトリュフォーが広めた生々しくも瑞々しいヌーヴェルヴァーグ映画を見てみるのもいいかもしれませんね。
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