ミスラタでの攻防戦の様子とのこと。
リビア各地では24日から25日未明にかけて最高指導者カダフィ大佐が率いる政権側と反体制側の戦闘が続いた。当面の焦点は首都トリポリの東約200キロメートルにある同国第3の都市ミスラタの攻防戦で、政権側の戦車が市内に進入、反体制側の兵士と衝突している。
ミスラタの港は既に政権側の軍が制圧したとみられ、船で出国するために集まった6千~8千人の外国人労働者が孤立しているもようだ。米英仏などの多国籍軍はミスラタ周辺の政権軍の地上部隊に対する爆撃を続けているが、市内に対しては反体制側への「誤爆」を恐れ、効果的に対処できていない。
政権側のムッサ・イブラヒム政府報道官は24日、多国籍軍による3月19日からの空爆による民間人の死者が「100人に近づいている」と主張した。ロイター通信が伝えた。さらに多国籍軍が反体制側に「味方している」と述べ、「これは国連安全保障理事会決議に反する行為」と非難した。