今回ご紹介するショートアニメーション『La Detente』は、第一次世界大戦のおぞましい戦場で、塹壕の中にいた1人のフランス人兵士が現実逃避して思い描いた空想の物語です。現実と空想のギャップが戦争の恐ろしさを訴えています。
塹壕の中で恐怖に圧倒されてしまった1人の兵士。すると空想の世界に逃げ込みます。
空想の世界ではおもちゃのような武器を使って楽しそうに戦いが繰り広げられます。兵士たちは高揚し、恐れ知らずに進撃を進めます。しかし後半では、現実の恐怖が空想の中に入り込み、狂気に満ちた世界へと変貌していきます。
頭の中で思い描く戦争はゲームのようで楽しげなものですが、現実の戦争は現実逃避したくなるような恐ろしいものだというメッセージが込められているのでしょうね。