現代では”必要不可欠な必需品”となっているスマートフォンですが、最近の研究によると一部の人々は”脅迫観念”によって必要以上にスマートフォンを確認することによって生活時間が削られているといいます。
科学者たちはユーザーのデバイスのメニュー画面、ニュース、メール、連絡先、ソーシャルアプリなどの「習慣的チェック」を明らかにしました。
典型的な例は、1つのチェックが30秒未満で終わりそのチェック何度も持続的に繰り返すというもの。ヘルシンキ大学の研究者が驚いた例では、起きている間ずっとスマートフォンのチェックをし続けているというものもありました。
この病気とも言えるチェック習慣は、通勤時のニュースチェックやメールを読むことで習慣化していくといいます。
またこの現象は、情報のチェックによって得られる報酬(例えばニュースを見たなら得られた情報、メールを見たならその内容など)によってチェック依存は進むといいます。科学者は今後、技術の進歩で”報酬”が増えていくことによってよりチェック依存は加速するとしています。
フィールド実験では、携帯電話のアドレス帳の連絡先に、その連絡先の人の所在などのリアルタイム情報が加えられるとユーザーは定期的にアドレス帳の連絡先をチェックし始めたという。
科学者は、このように面白いコンテンツにすばやくアクセスでき、デバイスがより使いやすくなればなるほど、習慣チェックの時間が増え人々の自由な時間が失われていくと指摘しています。
これらの習慣の病気は、すでに自動車事故を引き起こし、貧困者の生活と仕事のバランスを崩していますが、現在の心理学では習慣を変えることは容易ではないようです。
ユビキタス社会やコンピュータがますます普及する今後、これらの事象は大きな社会問題になりそうです。また、これはスマートフォンだけでなくパソコンなどのインターネットに接続できるもの全てに当てはまりそうですね。