各地の有名ホテルで「ビーフステーキ」などとして販売されていた「牛脂注入肉」。メニュー偽装の発覚で注目を集めましたが、この肉はどんな肉で、どのようにして作られるのでしょうか。あるメーカーが、匿名を条件に製造現場を公開してくれました。
牛脂注入肉とは、脂分の少ない肉に切れ込みを入れて脂肪を注入し、ジューシーな肉に変えてしまうというもの。
材料に使われているのは、オーストラリア産やニュージーランド産の赤身。100本の束の針が刺され、乳白色の液体脂肪が注入されると、真っ赤だった赤身にはさしが入り、和牛のような味わいになります。
メーカーは「需要があったからこそできた商品。飲食店にはきちんと表示して消費者に理解してもらった上で食べてもらいたい」としています。