かなり忠実に再現されたゲーム「スーパーマリオ」にでてくるマリオですが、一つ一つの紙のパーツを少しずつ動かして撮影するという気の遠くなる作業によって制作された映像作品です。
紙の柔らかさと、ところどころに散りばめられているブラックユーモアが絶妙にマッチしています。
わざわざクリボーが潰れる瞬間を巻き戻してまで再現したり、土管から出てくると下水でグチャグチャになっていたり、ファイアーで山火事を起こして逮捕されたりと妙なリアリズムを取り入れた、これまでに見たことがないような作風となっていて、ゲームの登場キャラクターのゲームには出てこない”人生”を考えさせられてしまいます。
この作品はエリック・パワーさんによって作られ、彼は独学で映像制作をしているそうです。
エリックさんは他にもファミコンのゲームを紙で再現しているようです。