食べようと思っていたバナナが、数日置いておいただけで真っ黒でドロドロの得体の知れないものとなり捨ててしまった経験のある人も多いのではないでしょうか。中国の研究者は、そんなバナナの腐敗を2週間も止めてしまうことができる画期的なスプレーを開発しました。
現在、イギリスでは1日に160万本ものバナナが腐敗が原因で廃棄されています。しかし、今回開発されたスプレーを用いれば、そんな無駄を防ぐことができるかもしれません。
中国の天津科技大学のジーホン・リー博士が開発した「バナナ腐敗防止スプレー」は、エビやカニの殻から抽出できる「キトサン」が使われています。またスプレーは、バナナ表面の細菌の繁殖を防ぎ、腐敗の原因となるエチレンガスの発生を防ぎます。
このスプレーは、出荷時、スーパーで店頭に並べる時、自宅での保管時などに吹きかけることができるといい、原料がエビやカニなので安全性が非常に高いといいます。
12日間もバナナの腐敗を防げるこのスプレー。さらに研究が進めば、バナナ以外の食品の腐敗を防止できるようになるかもしれませんね。