宣伝広告は、製品そのものを変えるのでなく、私たちの見方を変えることで製品の価値を高めます。ロリー・サザーランドは「知覚価値を変えることで、私たちの思う『実際の価値』と同様の満足感を与えることができる」と大胆な主張をし、私たちの人生観に興味深い影響を与える結論を提示します。
広告マンであるロリー・サザーランドは、広告の無形価値について語ります。彼の説明によると、実際の価値を改善することよりも、人間が知覚できる価値を改善することによって、より大きな満足を得られると指摘します。そして価値は相対的なものであり、歴史におけるさまざま例を挙げて価値観の変化について語ります。
また一般的には有形価値は有限のものであるとされていますが、これが無形価値に置き換わるととで価値を無限に増やすことができると主張します。
アイデアによって、これまでと同じものをよりよく感じられるという発想は素晴らしいですね。また、このアイデアにはモノと同じように価値があり、21世紀に必要な生産活動だといえそうです。