予想に反して急落しているフェイスブック株を巡って騒動が起こっているようです。
米ナスダック市場に今月18日上場したフェイスブックの株価急落を巡り、同社株を購入した株主らが23日、同社のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)などに損害賠償を求め、ニューヨーク連邦地裁に提訴しました。
株主らは「上場前に重要な情報が平等に提供されなかった」と主張し、株価下落で損害を被った全ての投資家への賠償を求めています。
訴状によると、上場の幹事会社を務めた米金融大手のモルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなどが、上場前にフェイスブックの業績見通しを引き下げた際に「一部の投資家だけに情報を提供した」としています。その後の株価下落で、株主の損失額は25億ドル(約1990億円)以上になるといいます。
被告にはバンク・オブ・アメリカ(BOA)や英銀バークレイズの当該部門に加え、フェイスブックの取締役も含まれています。フェイスブックは160億ドル規模のIPOを実施しましたが、株価は上場2、3日目の取引で計19%下落しました。
原告側は「IPO時点での真実は、フェイスブックが急激かつ顕著な収入の伸び鈍化に見舞われていたというものだった」と訴えている。
別の訴訟で、フェイスブック株の投資家1人は22日、ナスダック市場を運営するナスダックOMXグループを訴えました。この訴訟の原告は、ナスダックの売買注文の執行が「非常にまずかった」と主張しています。
この日の訴訟の被告にはフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)やデービッド・エバースマン最高財務責任者(CFO)が含まれています。
巨額の資金が動いていることでトラブルが続発しているフェイスブック株の下落問題。フェイスブックの事業内容について全く論じられていないことからもマネーゲームだということが分かりますね。フェイスブックが今後巻き返せるかどうかは、手に入れた資金をどのように使うかに懸かっているといえそうです。