先日お伝えしました水深5000mの深海で発見された漂う膜のような生き物ですが、その正体が判明しました。この生き物は、網でも新種の生物でもクジラの胎盤でもなく、クラゲ「Deepstaria Enigmatica」でした。
映像で確認された内蔵と思われていたものは、実はクラゲの生殖器だったようで、六角形の模様も「Deepstaria Enigmatica」クラゲであることで説明がつくといいます。
また「Deepstaria Enigmatica」は、それほど珍しい種類ではないといい、成長すれば60cmになるといいます。
さらに今回発見された「Deepstaria Enigmatica」は、身体がひっくり返り開ききっていたことや色が透明でなかったことが特定を遅らせることに繋がったようです。
一説では、正体が「Stygiomedusa GIGANTEA」というクラゲだとも考えられていました。この種は、6mまで成長でき、110年間で114回しか発見されていない非常に珍しいものだといいます。そのため詳しいことは分かっておらず、さらにStygiomedusa GIGANTEAなら内臓部分の説明がつかないと指摘されています。
こちらは「Deepstaria Enigmatica」の生殖器のスケッチ
1967年に撮影された「Deepstaria Enigmatica」
新種の生物と思われましたが、実際にはクラゲの一種だったようですね。