子供のころ、誰もが一度は夢中になって思い描いた空想の生き物。その姿は千差万別であり、描かれる落書きは子供の豊かな精神世界をそのまま反映しているといえます。Wendy Tsaoさんは、そんな子供たちの落書きを元に、実際のおもちゃを作ってしまいます。現実になった子供たちの空想をご覧ください。
Wendy Tsaoさんが、これらのぬいぐるみ制作を始めたきっかけは、息子のダニ君の落書きを元にぬいぐるみを作ったことに始まります。学校では、子供が泣いたり暴れだした際に緊急処置としてなだめるために使うためのおもちゃを必要としていました。Wendyさんは、その学校用おもちゃとしてダニ君が描いた雪だるまのぬいぐるみを使いました。
このアイデアを元に5年後、Wendyさんは子供たちの落書きをぬいぐるみにするスタジオの経営を始め、世界中の子供たちの落書きを元に数百のぬいぐるみ制作を始めました。Wendyさんは、メールによって送られてきた絵から、色や形を選び抜き、忠実に再現します。
現在は、20人の職人を雇って子供の落書きをぬいぐるみにする作業を行っていますが、世界中からの予約が殺到しているため500人待ちの状態だといいます。