以前ご紹介した「短距離離陸垂直着陸機(STOVL機)」でさえ3mの滑走が必要ですが、今回ご紹介する無人航空機「Flexrotor」は離着陸に一切の滑走が必要ないユニークな飛行機です。立った状態から立ち上がるシュールな飛行機をご覧ください。
「Flexrotor」は、船に載せて海上監視をする目的で開発された飛行機です。翼幅3m、プロペラの長さは1.85m。単気筒28ccの2ストロークエンジンを搭載し、翼を支える携帯用の折り込みトレーラーから、ヘリコプターのように垂直に離陸します。
離陸すると尾翼を展開し、十分な高度に達すると水平飛行に移行。垂直飛行時は1m/sの速度で上昇し、水平飛行時は最高時速145km、40時間以上飛行可能。なお「Flexrotor」が自動で離陸、着陸、燃料補給できる自動サービスプラットフォームも製作中だといいます。
省スペースで飛行機を飛ばせることは、滑走することができない船の上で重要な機能といえます。離着陸する様子が非常にシュールな珍しい飛行機でした。