もし自分の息子が家族の財布からお金を盗んだら、どのような罰を与えますか?通常は、「げんこつ」「叱る」「お金を返させる」などのさまざまな方法で、息子に償いをせるでしょう。
ところがアメリカ・コロラド州に暮らすジョセフ・ゴンザレスさんは、なんと息子に「私は泥棒です。家族からお金を盗みました」というプラカードを持たせて、道に立たせるという罰を与えました。
ゴンザレスさんの息子ホセくん(12歳)は、いとこの財布から100ドル(約8000円)を盗みました。しかし、この盗みはゴンザレスさんの激しい追及によってすぐにバレてしまいました。するとゴンザレスさんは、ホセくんを連れて交番へ行き罪を自白させました。
ところが罰はこれだけに留まらず、なんと「私は泥棒です。家族からお金を盗みました」と書かれた黄色いプラカードを持たせて、街角に5時間立たせるという罰を与えました。またプラカードには、通りかかる人が物乞いと間違えてお金を渡さないように「僕にお金を与えないでください」と書き足されました。
ゴンザレスさんは今回の件について、「ホセは良い子です」「今回の事件は、ホセがこのようなこと(非行)をした初めての出来事です」「私はこれが最後の出来事となることを願っています」と語りました。
この件に関して児童心理学者は、”子供に恥をかかせて公共の場で償いをさせるような更正の方法は失敗する可能性がある”とゴンザレスさんを批判しています。しかしゴンザレスさんは、この罰の与え方を間違っているとは考えていないといいます。
つい出来心で盗んでしまった100ドルのツケが、予想もしないほど大きくなってしまったホセくん。賛否両論ありますが、おそらくホセくんはもう泥棒をしようとは思わないでしょうね。