2012年4月7日、世界39カ国115都市で枕を使って互いに叩き合うイベント「国際ピローファイト・デー(International Pillow Fight Day)2012」が開催されました。このイベントは、持ち寄った羽毛入り枕で見知らぬ人と殴りあうというもの。今年も多くの人が、枕で殴り殴られされました。
このイベントは、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、中東などの国にある大都市で開催されており、数千人の人々が広場に集まりイベントに参加しました。参加者らは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などを介して急速に増加し、大盛り上がりを見せたといいます。
イベントの目的は、テレビを見るような受動的で非社会的な消費活動を、都市にある公共空間を利用して意識的に変化させることにあるといいます。また、世界中の人々が参加者となることで、グローバルなコミュティが誕生するといいます。また、国家からの過度な規制に対して人間の権利を守る意図もあるようです。
イベントの開始時間は金曜の夜や土曜の午後など、誰もが参加でき、どの年齢層の人でも問題のない時間帯が選ばれました。
ルールでは、羽毛枕のみの使用が認められており、対戦エチケットとして「柔らかい枕を使う」「メガネを外す」「枕はあまり強く振らない」「公園でのイベントは推奨しない」などの規則があります。
警察官が制止しようとしています。開始からたった5分でやってきました。
ドイツ・ベルリン:ブランデンブルク門
カフェ一面に羽毛が溜まっています。
ドイツ・ベルリン:ブランデンブルク門
最後は自治体の人々が、散らかった羽毛を掃除します。
かなりユニークなイベントですが、「くだらない」「けしからん」などといわずに、こういった馬鹿騒ぎを許容し一緒に楽しめるくらいの余裕が国にも市民にも必要なのかもしれませんね。また、こういった騒ぎをある程度許せることが、その国の自由度を測る物差しとなりそうです。