2012年後半には、空飛ぶ自動車「トランジッション」の販売が予定されており、昔は夢物語とされていたで「空飛ぶ自動車」が現実のものになりつつあります。
オランダの企業PAL-V社は、トランジッションとは違った機構の空飛ぶ自動車「PAL-V Flying Car」を開発しました。この「PAL-V Flying Car」は、自動車とジャイロコプターが合体したような不思議な乗り物となっています。
「PAL-V Flying Car」は、三輪車となっており地上では翼を折りたたんでスポーツカーとして走行することができます。また、飛行する場合には数分で格納されていた翼が広がりジャイロコプターに変身します。変形後は、そのまま飛行することができます。
アメリカで空を飛ぶ際には、飛行機免許が必要だといい、自動車として走行するのには通常の運転免許が必要だといいます。さらに、ジャイロコプター状態での最高高度は4000フィート(約1200m)だといい、民間航空機の飛行空域とは異なるため問題はないといいます。最高速度は、空中・地上ともに時速180kmで移動でき、航空機認定を受けたガソリンエンジンによって駆動します。
これだけの性能ですが法律的な問題がありそうにも思えます。しかし同社によると、飛行高度が低空であるため管制空域を飛行しない場合にはフライトプランの提出が必要なく、短い滑走路で飛行できるためどこからでも空に飛べるといいます。しかも、もしもエンジンが故障してもプロペラが自動的に回転するため安全に着陸することができるといいます。
動画をご覧になればお分かりの通り、すでにフライトにも成功しており、予定では2014年に販売が開始されるといいます。
夢のような乗り物ですが、現時点では値段が分からないのと日本で飛行に関する法律的な問題がありそうです。しかし、「一家に一台航空機」の時代はすぐそこまで来ているのは間違いなさそうです。