「FGM-148ジャベリン」とは、アメリカ製の歩兵携行式多目的ミサイルのことです。今回は、そんな「FGM-148ジャベリン」を実際に発射している演習動画をご紹介します。通常のロケットランチャーなどとは違った動きに注目です。
「FGM-148ジャベリン」の主な目標は装甲車両ですが、建築物や野戦築城、さらには低空を飛行するヘリコプターへの攻撃能力も備えています。完全な「撃ちっ放し」(ファイア・アンド・フォーゲット)機能、発射前のロックオン・自律誘導能力、バックブラストを抑え室内などからも発射できる能力などを特長とします。ミサイルの弾道は、装甲車両に対して装甲の薄い上部を狙うトップアタックモードと、建築物などに直撃させるためのダイレクトアタックモードの2つを選択できます。
トップアタックモードでは高度150m、ダイレクトアタックモードでは高度50mを飛翔します。ミサイルは画像赤外線シーカーと内蔵コンピューターによって事前に捕捉した目標に向かって自律誘導されます。メーカー発表によれば、講習直後のオペレーターでも94%の命中率を持つといいます。
ジャベリンを肩に担いで発射すると、ミサイルは空中で加速し目標に向かって自動で飛んでいきます。2kmの距離でも14秒で到達するといい、その命中率と射程範囲は恐るべきものだといえます。
ちなみに「シュポン」と小気味よい音を鳴らして発射されていますが、ミサイル1発の値段は10万ドル(約820万円)だそうです。