藤(ふじ)とは、つる性の落葉木本であり、その美しい花は古来から日本で愛でられてきました。また、花や実は食用や薬用としても利用され、つるは家具・布・紙などの材料としても重宝されてきました。
今回は植物園に作られた、まるでおとぎ話のように美しい藤(ふじ)の花のトンネルをご紹介します。
藤は、古事記・万葉集などにも登場する植物で、非常に古くから愛されている花です。また、花の季節は5月の初めとされており、満開となれば美しい花の洪水が一面に広がります。
栃木県足利市のあしかがフラワーパーク内に存在する迫間のフジ(はさまのふじ)は樹齢約140年、枝の広がりは517平方メートル(500畳の広さ)に及ぶものもあります。 園芸植物としては、日本では藤棚に仕立てられることが多く、白い品種もあります。また、つる性であるため、樹木の上部を覆って光合成を妨げるほか、幹を変形させ木材の商品価値を損ねます。
藤自体は、珍しい植物ではなく日本各地で見ることができます。ただ、最近ではそれほどクローズアップされていないようにも思えます。桜も美しいですが、たまには藤を見に行くのもいいかもしれませんね。