以前、スイスのレマン湖で起こった「氷の嵐」によって氷に閉ざされた世界をとらえた18のポートレートをご紹介しましたが、今年も大寒波の影響によって街が凍りついてしまったようです。まるで彫像のように凍り付いてしまった車や建物の様子をご覧ください。
こちらの映像は、2012年2月に撮影されたものだそうですが、大寒波の影響によってあたりの木々や建物、自動車、船などが凍り付いてしまっています。
レマン湖は、スイス及びフランスにまたがる中央ヨーロッパのうち二つめに大きい三日月型の湖です。約1万5000年前の氷河期の後、ローヌ地方の氷河によって削られてつくられたとされている淡水湖であり、ラムサール条約の指定湖沼の一つにもなっています。
1週間以上にわたって厳しい寒波に見舞われている欧州は、広い範囲で空の便の乱れや救急隊が出動するなどの事態が続き、各地で死者が相次いでいます。フランスでは、2月5日にホームレスの男性が死亡しているのが見つかっており、路上での凍死のほか、日雇い労働者向けの暖房がないアパートや火災避難口、街頭に作られた簡易シェルターで亡くなった人などを含めて、ヨーロッパ全体で306人の死者が出ています。