インドで、世界的に非常に稀な病気にかかっている3姉妹が話題になっています。この3姉妹は、遺伝子の突然変異によって頭のてっぺんからつま先まで毛が生えて毛むくじゃらになってしまう「狼男症候群」を患っています。
インド中央部の小さな村に暮らす、サヴィータ(Savita)さん(23歳)、モニーシャ(Monisha)さん(18歳)そしてサーヴィトリー・サーングリ(Savitri Sangli)さん(16歳)の3姉妹は「狼男症候群」を患っており、汎発性多毛症の患者である父親からの遺伝にの影響によるものだといいます。
「狼男症候群」に苦しめられている3姉妹ですが、いつの日にか結婚できることを夢見ているといいます。
3姉妹の父親が発症していた「汎発性多毛症」は、遺伝子の突然変異によって額やまぶたといった通常では毛が生えない部分から毛が生える稀な病気です。3姉妹は、この変異した遺伝子の影響を受けているようで、女の子では通常考えられない場所から毛が生えています。
3姉妹は全身が体毛に覆われており、眉毛や髪の毛などは非常に濃い毛が生えており、通常生えないヒゲも生えています。また、耳、鼻、額などからも毛が生えているだけでなく、腕にも毛が生えていることが確認できます。
かなり体毛が多いようにも見えますが、これでも特別なクリームを塗ることで症状を抑えている状態だといいます。
家族写真:中央の母親と3姉妹以外の2人の姉妹は「狼男症候群」の影響は見られません。壁にかけられているのは父親の写真
3姉妹の母親Anita Sambhaji Rautさんには6人の娘がいますが、「狼男症候群」を発症しているのは3姉妹だけです。Anitaさんは12歳のときに結婚させられたため、結婚するまで夫となる男性の顔を見たこともなく、夫が「汎発性多毛症」に苦しめられていたことなど知りませんでした。
Anitaさんは現在、3姉妹が普通の女の子としての生活ができるようにレーザー手術をするための資金作りに奔走しています。1人あたり35万ルピー(約55万円)の手術費用が必要ですが、それを行うだけの余裕はありません。そこで手術費用を捻出するためにSneh Gupta氏の支援によって、3姉妹のドキュメンタリー映画を制作する計画をしているといいます。
結婚することが目標だという世界的にも稀な「狼男症候群」を発症したインドの3姉妹でした。レーザー手術が成功するといいですね。