一時期、テレビで見ない日はなかった「早食い・大食い」ですが、どうやらアメリカの大会で暴れまわっていたようです。ホットドッグの早食いなどで知られる小林尊(たける)さん(33歳)(長野市出身)が3日、アメリカ東部のペンシルベニア州フィラデルフィアで開催されたチキン・ウイング(鶏手羽先)の早食い競争で、30分間に337本の手羽先を平らげて新記録を達成し、優勝しました。
この早食い大会は、1993年に地元ラジオ局が始めたもの。数千人の観客が集まった大会初出場の小林さんは、255本の大会記録を持つ米国人ジョナサン・スクイブさん(26歳)の4連覇を阻んで優勝、賞金2万ドル(約153万円)を獲得しました。またベルリンから来たという2位の男性は271本ということで、大きな差を開けてぶっちぎりの優勝でした。
小林さんはニューヨークで毎年、独立記念日に開かれるホットドッグ早食い大会で、2006年まで6連覇を果たしていました。しかし、運営団体との契約を巡る合意に至らず、2010年に観客として会場を訪れた際、ステージに近づこうとして警官ともみあいになり、公務執行妨害などで逮捕されていました。
同年8月、裁判所から6か月の保護観察を言い渡されましたが、その後、「フードファイター」として復帰し、数々の大会で優勝しています。
手羽先1本の大体の重さが30~40g程度なので、おそらく肉の量だけで30分間に10kg以上は食べていることになりそうです。「フードファイター」としての今後の活躍も期待されます。