ネイト・シルバーが政治における人種についての物議をかもす疑問に答えます。果たしてオバマの人種は、一部の地域で彼の得票数を削ぐことになったのでしょうか?統計と俗説のぶつかり合うこの魅惑的な講演は、街づくりがいかに寛容さを促進させうるかという驚くべき洞察で締めくくられます。
ネイト・シルバーによると、アメリカでオバマ氏が立候補した大統領選では、オバマ氏の人種によって投票の如何を決めた人がいたといいます。また、人種による決定の違いは教育と近隣住民のタイプによって変化していることを統計から導き出します。つまり、田舎で暮らしで低い教育しか受けていない人は人種差別をする傾向が高くなると示します。
さらにこの点を掘り下げて調べてみると、結論として周囲に違う人種の人が暮らしているかどうかで、その判断や考え方に大きな違いが表れることが分かりました。加えて高い教育に関しても、大学へ進学することで、さまざまな人間と関わり合う機会が増え、結果的に寛容な考え方を持つようになるといいます。
ネイト・シルバーの考えでは、人種差別は違う人種同士を交流させることで無くすことができ、さらに都市デザインを変えることで寛容さを促進させることができるといいます。SNSが世界中で話題となり、インターネットを通して多くの人と繋がることが促進されているのは、もしかすると知らず知らずのうちに人々がグローバル化する社会へ対応していることの裏返しなのかもしれませんね。